世界地理・世界史の謎

6世紀~復活する大帝国~

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6世紀の世界

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6世紀の世界を一言で言うのは難しいのですが、衰退の色を見せていた西アジアの帝国が復活した点、中国の分裂時代がようやく終わりを告げた点、他方ヨーロッパではまだまだ混迷が続いていた点などが挙げられます。

東アジア

中国では北魏を中心とした北朝が分裂し、弱体化していきました。南朝では前半が、後半がの統治するところとなります。この時代、インドで衰退していた仏教が中国では隆盛。ダルマのモデルとなった達磨大師だるまだいしがインドから梁王朝へやってきて、禅宗を伝えました。

そして6紀末、北朝から新たに興ったが陳を併合したことで、魏晋南北朝時代は終焉を迎えます。

 

朝鮮半島では百済聖王新羅法興王が出現し、国の骨格が整えられていきます。それと共に両者の争いも苛烈を極めました。

 

日本ではこの頃、大和朝廷が強大化していましたが、その為に大陸の国とも盛んに関わるようになります。538年には、特に友好関係を構築した百済から日本にも仏教が伝わりました。しかし日本には古来からの神道があり、仏教の受け入れには朝廷内でも意見が分かれます。

そして朝廷内の有力貴族、蘇我氏(親仏教)と物部氏(反仏教)の権力争いへと発展しました。

仏教浸透後の怪

西アジア

中央アジアには、突厥とっけつという新たな遊牧民が登場。モンゴル高原からイランに至る広大な地域を支配したため、後に東西分裂しましたが、その勢いは止まりませんでした。

 

ただし当時のイラン周辺には、インドのグプタ朝を滅ぼした遊牧民エフタルも強い勢力を保っていました。この遊牧民に長年悩まされていたササン朝ペルシャは、新興勢力の突厥と手を組み、6世紀半ば遂にエフタルを壊滅させます。この”偉業”を成し遂げたのが、ササン朝随一の名君、ホスロー1世でした。彼の時代領地も広がり、多くのペルシャ風美術も発展しています。

6世紀の中東

東ヨーロッパ

一方、ササン朝には西側にも宿敵がいました。東ローマ帝国(ビザンツ帝国)です。分裂前から西アジアの覇権をササン朝と争っていたビザンツ帝国でしたが、同じ6世紀半ば、ユスティニアヌス1世の元で強大化します。

彼はローマ時代の法制度を再編(ローマ法大全)し、国内を安定化。更にホスロー1世と講和条約を結んで東側の安全を確保した上、西方(ヨーロッパ)へ進軍。一時はイタリア半島をも征服しています。ビザンツ帝国はこの後も衰退と再興を繰り返しながら、15世紀まで存続します。

西ヨーロッパ

そのヨーロッパでは西ローマ帝国滅亡後の混乱の最中にありました。フランク王国西ゴート王国といったゲルマン系の国はありましたが、まだまだ力は弱く、フン族の後に出現した遊牧民、アヴァール族に脅かされもしました。言わゆる”暗黒の中世”の時代です。

封建化が進む中、ローマ時代盛んに行われていた交易も途絶え、ギリシャ・ローマ時代の文化も失われていきました。そのような困難な時代の中で、人々を物心両面で支えたのがキリスト教(カトリック)です。

修道院もこの頃誕生し、森の開墾や村の建設にも寄与。この結果カトリックのトップ、即ちローマ教皇の権威が大きくなっていきます。なおこの頃までにカトリックは海を越え、イギリスアイルランドにまで浸透していきました。

~主な出来事~

511 クローヴィス死去。フランク王国息子らにより4分割(西ヨーロッパ)

529頃 ヴェネディクトス修道院建設(イタリア・西ヨーロッパ)

534 ローマ法大全完成(ビザンツ帝国) 

   北魏、東西に分裂(中国)

538頃 百済から日本仏教伝来(東アジア)

550頃 グプタ朝滅亡 デカン高原に前期チャウルキヤ朝成立(インド)

555 モンゴル高原の柔然滅亡 突厥台頭(東アジア)

   ユスティニアヌス1世、イタリア半島の東ゴート王国を滅ぼす(ビザンツ帝国)

562 マヤの都市カラクムルティカルを攻撃 ティカル一時衰退(中米・マヤ文明)

567 ホスロー1世エフタルを滅ぼす(西アジア)

568 北イタリアにランゴバルド王国成立(イタリア)

575 ササン朝侵攻、イエメンのヒムヤル王国滅亡(アラビア半島)

587 蘇我馬子、物部氏を滅ぼす(日本)

589 楊堅王朝を併合し、南北朝統一(中国)

590 グレゴリウス1世ローマ教皇に即位。(ヨーロッパ)

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