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世界の人口の話

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突然ですが、世の中に男性は何人いるでしょう?

(例のミュージック・・・)「35億」

そして女性もほぼ同じ人数と考えれば、世界人口は70億人となります。ただヤボなことを言えば、これは十年程前の話。現在(2018年)世界の人口は約75~76億人と言われています。このうち日本は1億2千600万人。世界の1.7%、約60人に一人が日本人です。更に言えば、この人口は、イギリスとフランスの人口(各々約6千万)を足した値とほぼ同じです。人口減少時代と言われていますが、まだまだ日本は人口の多い国なのです。

世界にはおよそ200の国がありますが、75億を200で割ると、平均3750万。無論世界には大きな国、小さな国。森の多い国や砂漠ばかりの国などがあり、人口分布にはバラつきがあります。では地域別に見ると、どこに人口が多いのでしょう?

 

人口大国~中国とインド~

図を見れば一目瞭然ですが、大陸別に見ると、ぶっちぎりでアジアです。なにせ人口14億の中国、13億のインドを抱えている地域ですからね。この両国だけで27億。世界人口の実に3分の1が、たった2か国に集中しているのです。アジア全体だと世界の過半数、6割を占めています。

 

この2か国以外でも、インドネシア(2.6億)、パキスタン(1.9億)、バングラデシュ(1.6億)、日本フィリピン(1億)と人口大国がズラリ。中でもインドとその両隣を含む南アジア一帯がとりわけスゴイことが分かります。韓国は北朝鮮より面積は狭いですが、人口比では韓国(5千万)が北朝鮮(2千万強)を2倍ほど上回っています。東南アジアのインドシナ半島では、ベトナムが9千万、以下タイ7千万、ミャンマー5千万と続きます。一方の中東ではイラントルコが8千万代でほぼ拮抗。この地域に1億越えの国はありません。

意外と控えめ?なアフリカ大陸の人口

次いでアフリカが54か国で約13億。このうちサッカー強豪国として知られる西アフリカのナイジェリアが1億9千万と圧倒的に多く、次いで東アフリカのエチオピアがほぼ1億。エジプト9千万と続きます。なお、アラブ人メインの国ではこのエジプトが最大です。それ以外としては、アフリカ中部のコンゴ民主共和国(8千万)、南アフリカタンザニアが各5千万です。ただアフリカは近年成長が進んでいて、それに伴い人口増も著しくなっており、今後はこの記事が役に立たなくなるほどの激変を遂げるかもしれません。

ヨーロッパの人口大国

 

一方のヨーロッパは、広大なロシア(1億4千万)を除けばいずれも日本より少なく、西欧最大のドイツでも8千万ほどです。ヨーロッパ各国はアジアやアフリカの国と比べて面積が狭い傾向にあるので、それほど多くの人口は抱えていません(ロシアを含めて7億人強)。ですが人口密度で言えば地域別最大となります。個人的に興味深いのが、英仏伊の人口がほぼ6千万で並んでいること。近年はフランスが頭一つ抜けた感じですが、以前(20世紀末)は毎年のように英仏の人口順位入れ替わっていました。それほど両者の人口は拮抗していたのです。

面積は広いけれど・・・ アメリカとオセアニア

 

南北アメリカも意外と少ないことが分かります(北米5億強、南米4億)。アメリカ合衆国が3億人と世界第3位、ブラジルが2億人で第5位です。メキシコは日本とほぼ同じ1億3千万ほどで、この3か国に人口が集中している傾向があります。カナダはロシアに次ぐ世界第2位の面積を誇りますが、人の住めない寒冷地が多く、その人口は3千万ほどです。南米では、コロンビアアルゼンチンが各々5000万ほど。

人口が圧倒的に少ないのがオセアニア(全域で4千万)。オーストラリアは広大ですが、砂漠が多く、思いの外人口は少ない(2千万人)です。

人の多い地域とは

ではなぜアジアに、とりわけ東アジアや南アジアにこれだけの人が住んでいるのか。温暖で過ごしやすいというのが理由の一つですが、中でも「米が穫れるから」というのが大きいといわれています。米は小麦やトウモロコシと比べ、リターンの度合いが大きい作物と言われています。つまり米一粒を蒔いて、収穫できる量が、小麦を蒔いて得られる量を遥かに上回っているというのです。この為小麦文化圏より多くの人口を養うことができ、今のような人口大国が誕生したといわれています。

全部くっつけるとこんな感じ

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