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現在、初期記事のリニューアルと英語訳の付け加え作業をゆっくりおこなっています。

法則クイズ2

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法則クイズ第2弾。多分、前回より簡単です。が、中身は奥深いと自負しています(笑)

問題<1>

日本=カナダ=トルコ

イタリア=ブルガリア=イラン

ロシア=タイ=フランス

のとき、当てはまる国をそれぞれ選んでください。

 

パキスタン=①

<選択肢 アフガニスタン サウジアラビア エジプト>

 

イラク=②

<選択肢 カタール スーダン インド>

 

セネガル=③

<選択肢 ギニア ケニア ソマリア>

※今回はヒント無しです。わからない時はググるか、地図帳を引っ張り出してみましょう!

答え<1>

下の方にスクロールしてくださ~い

 

 

 

 

日本=カナダ=トルコ

イタリア=ブルガリア=イラン

ロシア=タイ=フランス

それぞれの「国旗」を見てみると一目瞭然です。

ということで、国旗に用いられている色が同じ国!というものでした。(色の濃さとかは大目に見てください ^^;)

※このページやブログに掲載している国旗は、すべて筆者の手描きです。縦横比やマークの形、紋章などいずれも正確なものではありませんのでご注意ください。

 

さて、問題<1>の答えは、国旗の色を合わせればよいので、

①:サウジアラビア ②:スーダン ③:ギニア  です。

国旗答え1

ところで、①のパキスタンとサウジアラビア。どちらもイスラム教徒の多い国ですね。実はイスラム教にとって、緑色は「尊い色」だといわれています。なにせイスラム教の誕生したアラビア半島は砂漠地帯。緑のある場所はそれだけで、ありがた~い存在だというワケす。

 

それゆえイスラム圏では、緑色を用いた国旗が目立ちます。このうちアラブ人の多く住む国や地域では、に加えて、の4色を用いた国旗が多数存在します。

 

それが②の国々で、この4色は「パン・アラブ色」とも呼ばれています。これらは7世紀にイスラム教が誕生して以来、中東世界に強い影響を与えた王朝や王家の旗に使われた色、という説があります。

上に挙げた国や地域は見ての通り、みんな中東アラブ圏です。

このように、国旗に用いられている色が似ている場合、何らかのつながりを持っている事があります。

 

もうひとつ有名な例が③のケース。セネガルもギニアも、アフリカの国ですが、アフリカにはこのを国旗に用いている国がたくさんあります。以下、ワンポイントで他の色を用いている国を含めると、こんな感じ。

う~ん、ハム・タマゴ・ホウレンソウの3色弁当を食べたくなるような国旗がズラリですね(笑)この3色は「パン・アフリカ色」と呼ばれています。

 

この3色がアフリカの国々の旗に用いられた理由は、上にもあるエチオピアにあります。現在50を超えるアフリカの国々は、そのほとんどが20世紀初頭までに近代化したヨーロッパの植民地となっていました。その中でヨーロッパ勢(イタリア)の侵攻を自力で跳ねのけ、植民地化を防いだ唯一の国がエチオピアでした。

ハイレ・セラシエとエンクルマ

 戦後、アフリカ植民地で独立運動が盛んになると、時のエチオピア皇帝ハイレ・セラシエもこれを支援しました。エチオピアに用いられていた赤黄緑の3色は、アフリカ独立の希望と映り、多くの国旗にも用いられたというワケです。また、似たような色の国旗を用いることは、アフリカ人同士の連携や統合を目指す、という意味も込められていました。ただ、独立後も戦争や貧困に悩むアフリカにおいて、その実現はいまだ厳しいようですが・・・

 

 

問題<2>

(マレーシア ∧ チュニジア ∧ モルディブ)=三日月

のとき、①、②、③に入るものはそれぞれ何?

 

(スイス ∧ ギリシャ ∧ トンガ)=①

(漢字三文字で書けるモノです。)

 

(日本 ∧ アルゼンチン ∧ キルギス)=②

(漢字二文字で書けるモノです。)

 

(パプアニューギニア ∧ メキシコ ∧ ドミニカ国)=③

(漢字一文字で書けるモノです。)

 

ヒント:「∧」のマークは、「~且つ」という意味。つまり3か国の共通点を探してください。

答え<2>

下の方にスクロールしてくださ~い

 

 

 

 

 

こちらも国旗を見てもらえれば一目瞭然です。

例題にある「三日月」は、緑色と同様イスラム圏でよく使われる図形です。これも一説には、アラビアの気候が関係しているそうです。昼の砂漠地帯はムチャクチャ暑いので、日の沈んだの方が過ごしやすい。

ですからアラブ人にとって夜を象徴する月は、太陽よりもいいイメージなのだとか。この考えがアラビア以外の地域にも伝わり、国旗にも月の図形が用いられていることが多いそうです。

 

一方①の「十字架」は、説明するまでもなく、キリスト教のシンボル。政教分離が進んでいる現在でも、国旗に十字マークを使う国はまだまだ多いようです。

 

ただ、十字架=キリスト教というイメージのために、一部のイスラム系国家では、赤十字のマーク月マークにしている所もあります。これは別にキリスト教を敵視しているというワケではなく、イスラムとキリストを同時に信仰ないように、という一神教ならではの理由が、その背景にあると考えた方がよさそうです。

十字架と三日月

こうした宗教的な意味合いは無くとも、ゲン担ぎのようにマークや紋章を入れている国旗もあります。

②の太陽は、何だかんだいっても国旗によく用いられます。黄金に輝く星、命の源、そして今日という一日の到来を教えてくれる大事な存在、というイメージは古今東西共通しているのかも。

 

③のもまた、人気のある紋章です。空を飛ぶという人間にはできない能力、大空を舞う優雅さ、力強さ、美しさは、やはり多くの人々を魅了しているのでしょう。

太陽と鳥

答え ①=十字架 ②=太陽 ③=鳥

 

このように、国旗一つとっても、その「お国柄」や「歴史」,「思想」などを知る手掛かりになります。残念ながら東京オリンピックは延期になってしまいましたが、こうした世界大会は、多くの国旗を見るチャンスでもあります。その時もし、なんかこの旗とこの旗似てるな~とか、この旗の模様きれいだな~とか、何か感じるものがありましたら、一度調べてみてはいかが?

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